うちのクラスが5階にあって、クラスの窓から周りの山をきれいに見え、女子たちは窓を開けて、風を浴びながら、遠いところの景色を見るのが好きです。 


その中、三浦さんは暇があればいつも教壇の一番近い窓から上半身を乗り出して、グランドでサッカーする中野君を見ています。三浦さんは隣のクラスのサッカー少年中野君のことが好きですが、内気な性格で中野君に告白できずに、丸2年ずっと窓から彼の姿を追っているだけで、ちょっと切ない片思いです。クラスの皆もわかっているので、その窓は三浦さん専用の窓になりました。


あの日、いつものように昼休みに、三浦さんは窓の外を見ています。ふっと前のドアから白いワンピースの女の子が入ってきて、すっと三浦さんの窓から消えてしまいました。


瞬きの間、白い煙のような女の子が三浦さんの体を抜けたように見えましたが、自分の目を信じることができませんでした。しかし、他のクラスメートも同じ光景に目撃したそうで、クラスの空気が一気に変りました。また、三浦さんを見てみると、いつもの感じで、まったく異変がなく、先の出来事がまったく気がづいていませんでした。クラスの皆もほっとしたところ、けいこだけ「危ない!」と叫んで、三浦さんのところに走って、三浦さんの腰をしがみついて、


「早く、早く手伝って、三浦さんが落ちる!」とけいこの叫びを聞いて、近くにいる男子たちは三浦さんの腕や足を引っ張って、床に押さえつけました。三浦さんを引っ張った皆は声を揃えて、三浦さんはすごい力で窓から身を投げ出そうとしたって言っていました。


しかし、三浦さん本人はまったく覚えていないそうですが、けいこもその訳が分からなくて、ただ、三浦さんの危険を感じたので、行動をでたと言いました。