うちはある年、家の事情である古い一軒屋に引っ越しました。


そのうちには大きな庭があって、庭に大きな梨の木があります。そのお庭が私のお気に入りで、引っ越してから、父は庭に小さいな木の小屋を建ててくれて、私はよくそこで宿題をしたり、遊んだりしていました。

im2801360.jpg


でも、私は一番気になったのがあの梨の木でした。その梨の木は本当に大きくて、もう何百年生きているかもしれません。まだまだ元気そうだったが、大家さんは色々とお手入れをしていましたが、花を咲いたり、実を結んだりしないので、もう諦めてそのまま放置しているそうです。


なんだがちょっとかわいそうな気がして、それをけいこに話しました。けいこも興味があって、夏休みによくうちに遊びに来るようになりました。私達はいつも梨の木の大きな木陰の下で、遊んだり、転がったり、梨の木に話をかけたりして、とても楽しい夏休みを過ごしました。


秋が過ぎ、冬が過ぎ、また春が来たとき、うちはまた別のところに引っ越すことになりました。引っ越す前夜、けいこも来てくれて、友達を裏切ったような気持ちで、私たちは梨の木の下でぼっとしました。何も言えなくて、ただずっとぼっと座っていました。


寝る前に、けいこは梨の木は気持ちを分かってくれているよと慰めてくれました。寂しい気持ちをいっぱいで朝を迎えて、庭を見てみたら、自分の目を信じられませんでした、もう花が咲けないと言われた梨の木に、点々と白いお花が咲いています。そんなに数が多くなくても、なんと純白で、優しいでしょう。


けいこは私をみて「ほら、言ったでしょう」と微笑みました。